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グローバル設定
グローバル設定は全体的な設定をおこないます。ここで設定した内容はターゲットごとの設定やコマンドラインの設定より優先度が低いため上書きされることがあります。
設定はglobalでおこないます。
{ "global": { "connection_limit": 0, "log_suffix": "", "log_prefix": "", "ssh_timeout": 0, "logdir": "" }
connection_limit
xSSHの同時接続数最大値を設定します。Communityエディションは最大2接続となっており、それ以上増やすことはできません。Professionalエディションはデフォルトで論理CPUの5倍まで同時接続します。0以下の値を設定するとデフォルト値が設定されます。
Professionalエディションを利用している場合、同時接続の最大数を1以上に設定できます。
log_suffix
ログファイル名の末尾に文字列を追加します。デフォルトは空です。ここで設定した値はコマンドオプションの-suffixを設定した際に上書きされます。
log_prefix
ログファイル名の先頭に文字列を追加します。デフォルトは空です。ここで設定した値はコマンドオプションの-prefixを設定した際に上書きされます。
ssh_timeout
SSHログインが完了するまでのタイムアウト時間を設定します。デフォルトは10秒です。0以下の値を設定するとデフォルト値が設定されます。
logdir
ログファイルを保存するディレクトリを設定します。デフォルト値は$HOME/xssh/YYYYMMDDです。ここで設定した値はコマンドオプションの-logdirを設定した際に上書きされます。
ログイン設定
{ "targets": [ { "host": "", "port": 22, "auth_method": "password", "user": "", "password": "" } ] }
host
ログイン先のIPアドレス/ホスト名はhostで設定します。hostは必須の設定です。
port
ポート番号をデフォルトの22番から変更したい場合はportで設定します。
auth_method
認証方法は次の3つから選択できます
- password *default
- key
- challenge
passowrd
パスワード認証を設定します。デフォルト値のためパスワード認証を設定したい場合はauth_methodを設定する必要はありません
"auth_method": "password"
key
公開鍵認証を設定します。秘密鍵へのパスとパスフレーズを設定する必要があります。
"auth_method": "key", "key": { "file": "/path/to/private_key", "passphrase": "PASSPHRASE" }
challenge
チャレンジレスポンス認証(キーボードインタラクティブ認証)を設定します。
"auth_method": "challenge"
user
ユーザー名を設定します。この設定は必須です。
password
ログインパスワードを設定します。パスワード認証、チャレンジレスポンス認証では必須の設定です。
ターゲットごとの設定
{ "targets": [ { "type": "common", "host": "HOSTNAME", "auth_method": "password", "user": "USER", "password": "PASSWORD", "execute": { "command": ["COMMAND-1", "COMMAND-2", "COMMAND-3"], "file": ["/PATH/TO/FILE-1", "/PATH/TO/FILE-2", "PATH/TO/FILE-3"] } } ] }
xSSHはtypeを設定することでターゲットごとの設定をおこなうことができます。現在対応しているtypeは次のとおりです。
- common
- cisco
- fortigate
- bigip
- a10
- srx
- os10
common
xSSHが対応していない機器や各機種固有の機能を使う必要がない場合、ログインしてコマンドを送信するだけで十分な場合はtypeをcommonに設定します。
commonの詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
cisco
typeをciscoに設定すると、ログイン後にterminal length 0を自動送信します。また、enableモードに遷移してコマンドを実行できるようになります。
ciscoの詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
fortigate
typeをfortigateに設定すると、複数のVDOMを切り替えながらコマンドを実行できるようになります。また、グローバルモードに遷移してコマンドを実行することもできます。
fortigateの詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
bigip
typeをbigipに設定すると、ログイン時の認証モードがチャレンジレスポンス認証に設定されます(認証モードが未設定の場合)。また、tmshに遷移してコマンドをを実行できるようになります。
bigipの詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
a10
typeをa10に設定すると、複数のパーティションを切り替えながらコマンドを実行できるようになります。また、enableモードに遷移してコマンドを実行することもできます。
a10の詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
srx
typeをsrxに設定すると、「シェルモード」「コンフィグレーションモード」「オペレーションモード」を切り替えながらコマンドを実行できるようになります。
srxの詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
os10
typeをos10に設定すると、linuxadminでログイン時にadminへ切り替えてコマンドを実行できるようになります。
os10の詳しい設定方法はこちらをご覧ください。
ファイル転送
xSSHはSFTPによるファイルのダウンロードとアップロードに対応しています。
ファイルダウンロード
{ "targets": [ { "type": "bigip", "host": "xx.xx.xx.xx", "user": "root", "password": "********", "bigip": { "execute": { "commands": ["tmsh save sys ucs bigip.ucs"] } }, "download": [ { "defer": true, "overwrite": true, "remote_files": ["/var/local/ucs/bigip.ucs"], "local_dir": "/tmp/download" } ] } ] }
defer(デフォルト false)
deferをtrueに設定すると、コマンドを実行してからダウンロードを開始します。デフォルトはfalseです。BIG-IPでUCSファイルを作成してからダウンロードしたい場合などは、deferをtrueに設定する必要があります。
overwrite(デフォルト false)
overwriteをtrueに設定すると、ダウンロード先に同一ファイル名が存在している場合に上書き保存します。デフォルトはfalseです。
remote_files
ダウンロードしたいファイルを複数設定できます。
local_dir(オプション)
デフォルトではログディレクトリ配下にファイルをダウンロードします。local_dirを設定すると、別のディレクトリにファイルがダウンロードされます。
ファイルアップロード
{ "targets": [ { "type": "bigip", "host": "xx.xx.xx.xx", "user": "root", "password": "********", "bigip": { "execute": { "commands": ["ls -l /var/local/ucs/bigip.ucs"] } }, "upload": [ { "defer": true, "overwrite": true, "local_files": ["/path/to/fileA", "/path/to/fileB"], "remote_dir": "/path/to/dir" } ] } ] }
defer(デフォルト false)
deferをtrueに設定すると、コマンドを実行してからアップロードを開始します。デフォルトはfalseです。
overwrite(デフォルト false)
overwriteをtrueに設定すると、アップロード先に同一ファイル名が存在している場合に上書き保存します。デフォルトはfalseです。
local_files
アップロードしたいファイルを複数設定できます。
remote_dir
アップロード先のディレクトリを設定します。